先日、知り合いの農家の方から
「ついにレタスの圃場廃棄処分が決まった」
とのメールが来ました。
すぐに
「捨てるなら売ってください!!!」
と返事。。。
圃場廃棄処分<ホジョウハイキショブン>
圃場調整とも言います。
で、それどんな意味?
いつもながら簡単に言いたいのですが
これってわりと難しいお話。。。
でもまぁ、とりあえず、私的見解も含めて私の言葉で
説明させていただいちゃいますと
圃場廃棄は、
「長野県はもとより全国あっちこっちで
たくさん育って出来すぎちゃった野菜を、
あっちこっちの畑で大体の数を処分して、
野菜の値段が安くなりすぎないように調整
して値段を一定にしときましょう」
って感じ。
市場隔離対策・需給調整事業、とか言うらしいんですが
要するに、
あちこちでいっぱい出来ちゃったから
お役人様に出荷しないでって言われて
丹精込めて育てた野菜を畑で捨てちゃう。
ということです。。。
葉野菜は、特にレタスは、
収穫してから出荷まで多少の保存が効く野菜とかと違って
食べごろの出荷時期を外したり切ってしまうと鮮度を
保つことは難しいのです。。。
私たち長野県民は長い冬の時期に他県の野菜を
食べざるを得ないので特にわかるんですが、
この時期、スーパーとかなんとか市場みたいなお店で
パリッパリでふわふわのレタスを食べられるのは
本当に幸せなことなんですよね
そんな新鮮なお野菜を食べられるのも
農家の皆さんが朝の3時とかに起きて畑に出て
食べごろのレタスを収穫して出荷してくれるから
で、圃場廃棄の現実。。。
ただ、なんでもかんでも全部廃棄しちゃうわけじゃありません。
例えば、出荷予定が20万ケースあったとして
国の廃棄事業で50%廃棄って決まったら10万ケース分捨てる。。。
といったお話。
でも、これって国で決めるのと県で決めるのが別々なんだそうで???
詳しくは、農林水産省HPでちょうど白菜の廃棄事業の
ご連絡をしていますのでそちら
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/ryutu/090721.html
圃場廃棄のシステムは、
白菜なら6玉、レタスなら16玉を一山にして、
指定された%の量を畑に並べておきます。
あとで役員さんが数量の確認をして、廃棄した野菜に
一山幾らかの補助金が出る、というシステムです。
あと、県は詳しくはわからなかったです。
すみません
数年前に、牛乳がいっぱいになって、
搾った乳をそのまま捨てちゃうって話がニュースになって。
その後牛乳が足りなくなって、バターとか手に入らなくて
困った時期がありましたよね~。
あっ、それでその牛乳とか捨てちゃうものを使って
でかく当てたものありましたね
生キャラメル!!!
そういえば、お米も、、、
捨ててはないけど、減反とか言っててあんまり作れないんですよね。
それなのに、他国から汚染米とか輸入して、どうしたいのか
わかんないっす・・・。
以前、日本の物価の3分の1の国に行っていたとき。
食料自給率98%位と聞いてびっくりしたのと同時に
貧富の差がすっごいあるのにどうして餓死者が出ないのか
わかりました。
食べ物の値段が安いからなんですよね。
犬の1食分のドッグフードの方が1日の食費より高い国。。。
動物を飼える人はお金持ちだと聞きました。
さらに、人の命より車のほうが高いと。
交通事故で人を殺めても保障される命の値段が車より・・・です。
我が家は年がら年中、節約料理ですけど。
お米とか、古古米でもいいんで配給して欲しいデス。。。
飽食の国日本。
やっぱり平和な国日本。
話がそれて長くなってしまいましたが、、、
農家では生活できない、と廃業する農家もあったり、
若い農家のお子さんたちは農業という職業をやりたがらない。
それでも
「食料自給率40%という状況を何とかしましょう」
「国内の農業を守りましょう」
「食料自給率アップさせましょう」
って国の偉い方は言うんですよね。
有名大学出たり難しいお勉強いっぱいしてきた偉い人たちは
貧富でいうところの「富」側の人。
安くたってなんだって食べる物があればいい!って
おうちもあるんですよ・・・。
捨てる野菜があっても、お店で買うときは同じ値段。
レストランとか居酒屋とか。
仕入れるときは同じ値段。
美味しいものを美味しくいただけるこの時期だけの
特権。
でも偉い人が決めた複雑なシステム。
捨てるならクダサイ!って簡単に言っていいのか。。。
「食べ物を粗末にしない」
と教えられて育ってきて、子供にも教えている今。
やっぱり、捨てるなら食べるほうを選びたいです。。。
私は。