Barで私も考えた-Bar On the Road-

お店の店名の由来を時々聞かれるのですが、
「On the Road」は私がかれこれ27年来の大ファンの
「浜田省吾」さんの
同名曲とツアータイトルからいただきました。
ことの発端は10年ほど前。
池田町に「浜しょう」という名前の居酒屋が
できたと聞き、
（もちろん、浜田省吾さんのファンの店長さんがやっていらっしゃいます）
浜田省吾さんのファンの友達3人で飲みに行って
帰り際お会計のときに
「こちらが浜しょうさんなので私はいつかOn the road
　って名前のBarをやります！」
と、、、酔っ払った私が言った一言から
今日に至っています。。。
当時まだ20代後半で、
飲食店経営に興味があったりしたわけでもなく
ほんの思いつきで発した言葉だったのですが。
それからは事あるごとに
酔っ払うと必ず言い続けていたようです。。。
（覚えていないときもあるので）

先日、スーパーで買い物していたら
よく飲みに行っていた「大吉」のマスター
に久しぶりに会ったので
「なかなか飲みに行けなくてごめんね。
　実は今度Barを出すことになって」
と言ったらすかさず
マスター「えっ？ついに例のBarですか？」
私「・・・・・・・。私、もしかして言ってた？」
なんて、いやですね～、好き勝手言ってる酔っ払いは。。。

お店をオープンするにあたって、
松本商工会議所さんにお世話になったのですが
そちらの紹介で諏訪商工会議所主催の「創業塾」
に参加させていただく機会がありました。
全5回の講習中に老若男女、
様々な職種の創業や新しいことを始めてみたい
同じ志を持った人たちと勉強し、
ご縁があって今でも何人かと交流があります。

今回、お店のロゴマークを考えて下さったS氏も
その中のお一人です。

S氏はたまたま創業塾の最終日に何気に
「ところでお店の名前はなんていうの？」
と私に聞いてきたので
「On the roadって言うんです」
と言ったらすごくびっくりされて。
私は浜田省吾さんのことを話したのですがS氏は
「Jack Kerouacの同名小説じゃなくて？」
と、、、。
時間がなくてその時はほとんど話が出来ないまま
終わってしまったのですが・・・
数日後にS氏から
「若いときにJack Kerouacの同名小説が好きで
　よく読んですごく影響を受けたものだから
　店名がOn the roadと聞いて気になって
　仕方がなくて。
　もしまだロゴとか決めてないようだったら
　考えさせてもらえないかな？」
と。。。
連絡をいただいて。
創業塾でロゴマークについて悩んでいると言っていた私の
話を覚えていてくださってそんな経緯で
デザインのお仕事をしていただいたのですが。。。
なぜ今その話題になったのかというと、、、
お恥ずかしい話ですが、
浜田省吾さんのファンであったこの私、
Jack Kerouacの同名小説「On the road」
を読んだことがなかったのです。。。
S氏に教えていただきすぐに翻訳版と原版を購入した次第です。
小説はまだ読んでいる途中ですが、
浜田省吾さんのいくつか曲が浮かんでくるような内容で
私の大好きな、古き良き時代のアメリカが描かれています。

原版はお店の棚に飾ってあります。
S氏には、丸い看板にこだわって先に看板だけ用意してあった私のわがままを聞いていただき、
私のがお店を始めた年齢が39歳だったこと、
私の父親が39歳という若さで亡くなってしまったこと、
塩尻市は国道20号線と19号線が交わっているということ、(高出交差点)
そんなさまざまな思いを聞いて汲んでいただき、
何度も何度もプレゼンして最終的に今のデザインで決めました。

お店の看板は家紋と一緒で一生ものと考えていた私のイメージ通りのとても素敵なデザインを
していただきました。
居酒屋浜しょうさんとの出会いから、
人生いろいろありましたが、
いろんな方々との出会いや日々の暮らしの中で、
今このときも、そしてこれからも
一瞬一瞬を大切に、
いろんな人に支えられて
いまを生きていられる感謝の気持ちを忘れずに
生きていきたいと思っています。

浜田省吾さんの「日はまた昇る」という曲が自分の人生の
テーマソングになっています。
今夜は長くなりましたが、
この辺で「Bar On the road CLOSE」です。