Barで私が考えた妄想の日々是好日No.54
夜な夜なBarカウンターの向こう側で繰り広げられているたくさんのドラマ。
楽しいこともあれば、悲しいこと、辛いこと、びっくりすることなど。
本当に、毎晩オムニバス映画を見ているかのような日々。
私だけが見ている私だけの物語。
それをありのままに書くとプライバシーの問題があるので、
私の主観で、私が夜な夜な見ている出来事のその先を、
「妄想」に変えてつぶやいていこうかな・・・
なんて出来心から始まった、あくまでも妄想のオハナシです。。。
【どうにもならないこと風の如く】
人と人とのコミュニケーションの一番の要は「会話」にあるのではないかと常々考えています。
そもそもコミュニケーションってなんぞや?と。
いろんな辞書を調べてみると、
Communication(コミュニケーション)の語源はラテン語で、
Communicare「分かち合う」を意味するところからきているそうです。
社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。
言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。
大筋でこんな感じです。
人間としての成長は、人と人とのコミュニケーションから得られるものが多いと思っています。
例えば、人を好きになったり誰かと自分を比べないと嫉妬の気持ちを覚えないし。
スポーツでも勉強でも、順位や合否があるからこそ、勝ち負けの達成感や悔しい気持ちを知るわけで。
ほかにもたっくさんの感情がありますが、
そんなとにかく複雑だったり、いたって簡単なことにも思える「自分にしかわからない感情」を、
目に見えない心に落とし込んでいく過程が成長のひとつかなと。。。
かなり大雑把な表現ですが、日常で人と会うことが仕事の私。
お客さまがご来店された瞬間から、
お席にご案内して、オーダーを聞いて、お飲み物をお出しして、お会計してお見送りするまで。
当たり前のサービスと、サービスを超えたその先にあるおもてなし。
お客さまとお話すること、コミュニケーションをとることも仕事の一つです。
ちょっと小難しい話になって横道に逸れてしまいましたが・・・
コチラの記事のお題目は「どうにもならないこと風の如く」
とある平日の夜に、
個人のお客さましかいらっしゃらなかったのでお一人お一人とゆっくりお話したのですが・・・
「最近ダイエットしてるんですよー」
私「えっ?その細さで?痩せる必要ある?」
「だってー、見えないだけで結構プヨプヨしてるんですよ~
旦那はそういうの好きって言ってくれてますけど~気になっちゃうんです~」
私「・・・どうでもいいけど、ノロケを聞いてる気がするのは私だけかしら・・・」
こういう時は草原でひとりぼっちで風に吹かれてる感覚になります。
なんというか、この場合ダイエットが重要じゃないんですよ。
だから、どうにもならないこと風の如く。
「ねえママ、今日は優しくしてよ」
私「え?なんで?」
「僕ね、今日ちょっと仕事でいろいろあって疲れているからさ。
ママのような大人の女の優しさがほしいわけよ」
私「大人の女!!!聞きなれない言葉!初めて言われた!」
「もうちょっと落ち着いた人のこと言うかな・・・もういいよ、ママはそのままで・・・お代わりちょうだい・・・」
私「なんかすみません・・・」
開店当初からいらしていただいているお客さまだからこそのやりとり。。。
この幾つになっても落ち着きがない私をかわいがって?くださって本当にありがたいです。
落ち着いた大人のお客さまとお話しているとなんというか、
いつかどうにか林の如く。
「上司がクソみたいなやつで仕事辞めたいっす」
私「若いうちは何やっても経験になるからやりたいことやりなさい」
「やりたいことなんて特にないっすよ。自分探しの旅にでも出ようかな」
私「自分なんて探しに行って見つかるもんじゃないわよ。
そんな暇あったら自分創りしなさい。新しい自分を創るために旅に出て」
「うわーーー!それアツいっス!もう一回言ってください!紙に書く、いや録音します!」
若者にしょっちゅう言っているんですが、たまにこんな感じでノッテくる子います。
若者の心に小さな火が付けばいいなと・・・
なんというか、どんなことでも火の如く。
「去年たばこやめたんだよ」
私「ホントですか~?じゃあ灰皿出しませんからね~」
「俺の意思は石よりも固い、なんつって~。ママ、たばこ一本ちょうだい」
私「いやです」
「一本だけちょうだい」
私「だめです」
別にいじめているわけでも何でもないんですよ。
こういうやりとりもコミュニケーションの一つですから。
なんというか、どうにもしてあげられないこと山の如し。
この夜はトータル6人のお客さまがご来店。
静かでしたが、その分脳内の妄想列車が快速みたいに少しだけ早く動いていました。。。
24時前にシャッターを降ろして、週末前の仕入れチェックをしながら、
ファンヒーターの電源を落として冷え込んだ深夜のBarで私は妄想していました。
古くは孫子の兵法書からきているといわれる風林火山。
疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山
疾(はや)きこと風の如く
徐(しず)かなること林の如く
侵掠(しんりゃく)すること火の如く
動かざること山の如し
戦国時代、甲斐の武将、武田信玄の旗印に書かれていた風林火山を思い出していました。
ちなみに、原文にあるこの続きの言葉は
難知如陰、動如雷霆
知り難きこと陰の如し
動くこと雷霆(らいてい)の如し
だそうです。
特に誰と戦っているわけではありませんので、この場合はあくまでもただの言葉遊びです。
*風林火山については諸説あるのでご興味がある方はご自身でお調べになってクダサイ。
ガチ勢はこれ以上突っ込まないでクダサイ。
私の場合、
プライベートではついつい喋り過ぎてしまって反省することが多々あります。。。
お店以外の場所で仕事に関係ない人と話をすることがほとんどないんですよね・・・
週に一度、もしくはなんらかのタイミングでたまに会える人と話す機会があろうものなら、
話したいことがたくさんあり過ぎて人の会話を遮って気分を悪くさせてしまったり、
相手に喋らせるすきを与えないくらいにあれもこれも自分のことばっかり話しちゃったり。
テンパってどうでもいいことばかり話して後からあれもこれも話したかったことを思い出していたりしてね。
プライベートではまったくポンコツな私です。。。
仕事ではできている、はず?(いや、仕事でもよくしゃっべてるかも・・・)
2割話して8割聞くが出来てないなと反省してます。
風のようにふんわりと、
林のように穏やかに、
火のように情熱をもって、
山のようにどっしり構えた、
そんな女で在りたいなと。
2020年はこの戦法?でいこうかしら・・・
楽しいこともあれば、悲しいこと、辛いこと、びっくりすることなど。
本当に、毎晩オムニバス映画を見ているかのような日々。
私だけが見ている私だけの物語。
それをありのままに書くとプライバシーの問題があるので、
私の主観で、私が夜な夜な見ている出来事のその先を、
「妄想」に変えてつぶやいていこうかな・・・
なんて出来心から始まった、あくまでも妄想のオハナシです。。。
2015/10/11
【どうにもならないこと風の如く】
人と人とのコミュニケーションの一番の要は「会話」にあるのではないかと常々考えています。
そもそもコミュニケーションってなんぞや?と。
いろんな辞書を調べてみると、
Communication(コミュニケーション)の語源はラテン語で、
Communicare「分かち合う」を意味するところからきているそうです。
社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。
言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。
大筋でこんな感じです。
人間としての成長は、人と人とのコミュニケーションから得られるものが多いと思っています。
例えば、人を好きになったり誰かと自分を比べないと嫉妬の気持ちを覚えないし。
スポーツでも勉強でも、順位や合否があるからこそ、勝ち負けの達成感や悔しい気持ちを知るわけで。
ほかにもたっくさんの感情がありますが、
そんなとにかく複雑だったり、いたって簡単なことにも思える「自分にしかわからない感情」を、
目に見えない心に落とし込んでいく過程が成長のひとつかなと。。。
かなり大雑把な表現ですが、日常で人と会うことが仕事の私。
お客さまがご来店された瞬間から、
お席にご案内して、オーダーを聞いて、お飲み物をお出しして、お会計してお見送りするまで。
当たり前のサービスと、サービスを超えたその先にあるおもてなし。
お客さまとお話すること、コミュニケーションをとることも仕事の一つです。
ちょっと小難しい話になって横道に逸れてしまいましたが・・・
コチラの記事のお題目は「どうにもならないこと風の如く」
とある平日の夜に、
個人のお客さましかいらっしゃらなかったのでお一人お一人とゆっくりお話したのですが・・・
「最近ダイエットしてるんですよー」
私「えっ?その細さで?痩せる必要ある?」
「だってー、見えないだけで結構プヨプヨしてるんですよ~
旦那はそういうの好きって言ってくれてますけど~気になっちゃうんです~」
私「・・・どうでもいいけど、ノロケを聞いてる気がするのは私だけかしら・・・」
こういう時は草原でひとりぼっちで風に吹かれてる感覚になります。
なんというか、この場合ダイエットが重要じゃないんですよ。
だから、どうにもならないこと風の如く。
「ねえママ、今日は優しくしてよ」
私「え?なんで?」
「僕ね、今日ちょっと仕事でいろいろあって疲れているからさ。
ママのような大人の女の優しさがほしいわけよ」
私「大人の女!!!聞きなれない言葉!初めて言われた!」
「もうちょっと落ち着いた人のこと言うかな・・・もういいよ、ママはそのままで・・・お代わりちょうだい・・・」
私「なんかすみません・・・」
開店当初からいらしていただいているお客さまだからこそのやりとり。。。
この幾つになっても落ち着きがない私をかわいがって?くださって本当にありがたいです。
落ち着いた大人のお客さまとお話しているとなんというか、
いつかどうにか林の如く。
「上司がクソみたいなやつで仕事辞めたいっす」
私「若いうちは何やっても経験になるからやりたいことやりなさい」
「やりたいことなんて特にないっすよ。自分探しの旅にでも出ようかな」
私「自分なんて探しに行って見つかるもんじゃないわよ。
そんな暇あったら自分創りしなさい。新しい自分を創るために旅に出て」
「うわーーー!それアツいっス!もう一回言ってください!紙に書く、いや録音します!」
若者にしょっちゅう言っているんですが、たまにこんな感じでノッテくる子います。
若者の心に小さな火が付けばいいなと・・・
なんというか、どんなことでも火の如く。
「去年たばこやめたんだよ」
私「ホントですか~?じゃあ灰皿出しませんからね~」
「俺の意思は石よりも固い、なんつって~。ママ、たばこ一本ちょうだい」
私「いやです」
「一本だけちょうだい」
私「だめです」
別にいじめているわけでも何でもないんですよ。
こういうやりとりもコミュニケーションの一つですから。
なんというか、どうにもしてあげられないこと山の如し。
この夜はトータル6人のお客さまがご来店。
静かでしたが、その分脳内の妄想列車が快速みたいに少しだけ早く動いていました。。。
24時前にシャッターを降ろして、週末前の仕入れチェックをしながら、
ファンヒーターの電源を落として冷え込んだ深夜のBarで私は妄想していました。
古くは孫子の兵法書からきているといわれる風林火山。
疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山
疾(はや)きこと風の如く
徐(しず)かなること林の如く
侵掠(しんりゃく)すること火の如く
動かざること山の如し
戦国時代、甲斐の武将、武田信玄の旗印に書かれていた風林火山を思い出していました。
ちなみに、原文にあるこの続きの言葉は
難知如陰、動如雷霆
知り難きこと陰の如し
動くこと雷霆(らいてい)の如し
だそうです。
特に誰と戦っているわけではありませんので、この場合はあくまでもただの言葉遊びです。
*風林火山については諸説あるのでご興味がある方はご自身でお調べになってクダサイ。
ガチ勢はこれ以上突っ込まないでクダサイ。
私の場合、
プライベートではついつい喋り過ぎてしまって反省することが多々あります。。。
お店以外の場所で仕事に関係ない人と話をすることがほとんどないんですよね・・・
週に一度、もしくはなんらかのタイミングでたまに会える人と話す機会があろうものなら、
話したいことがたくさんあり過ぎて人の会話を遮って気分を悪くさせてしまったり、
相手に喋らせるすきを与えないくらいにあれもこれも自分のことばっかり話しちゃったり。
テンパってどうでもいいことばかり話して後からあれもこれも話したかったことを思い出していたりしてね。
プライベートではまったくポンコツな私です。。。
仕事ではできている、はず?(いや、仕事でもよくしゃっべてるかも・・・)
2割話して8割聞くが出来てないなと反省してます。
風のようにふんわりと、
林のように穏やかに、
火のように情熱をもって、
山のようにどっしり構えた、
そんな女で在りたいなと。
2020年はこの戦法?でいこうかしら・・・
2020年01月22日 Posted byおんざろーど at 00:59 │Comments(0) │Bar On the road │ぼやき│Barと喫茶店で私が考えたこと
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