Barで私も考えた-Bar On the Road-

夜な夜なBarカウンターの向こう側で繰り広げられているたくさんのドラマ。
楽しいこともあれば、悲しいこと、辛いこと、びっくりすることなど。
本当に、毎晩オムニバス映画を見ているかのような日々。

私だけが見ている私だけの物語。
それをありのままに書くとプライバシーの問題があるので、
私の主観で、私が夜な夜な見ている出来事のその先を、
「妄想」に変えてつぶやいていこうかな・・・
なんて出来心から始まった、あくまでも妄想のオハナシです。。。


【今と現実】

「どうしたらそんな風に前向きでいられるんですか？」
たまたま、仕事や家庭の問題で行き詰まっていた30代前半のお客さまとの会話から。
ポジティブな考え方について仲良しのお友達と話していたんだよね。
という話をしたらこんな質問が返ってきて・・・
なかなかタイムリーな話題展開でした。

職場の後輩の考え方がどうしても納得できない。
仕事を教える気になれない。
自分の仕事に意味が見いだせない。
家族は嫌いじゃないけど、一人になりたい。
自分に自信が持てない。

などなどなど。
人生への不満が募りに募ったらしき若者の「今」を垣間見て。
長々と彼の話を聞きつつ。。。

「僕の人生なんてもう終盤ですよ」
そう言い放った彼に私から、
「何言ってんの～、私の人生はまだまだせいぜい中盤よ～。
成長痛で苦しんでるんだから～！あっ、四十肩も相変わらず痛いけどね～はははは～(笑」

そんな会話の続きが冒頭の言葉になりました。

結婚して、
可愛い奥さんがいて、
子供もいて、
家もあって、
仕事もある。
そんな30代前半で？！
人生終盤！！！？？？
何言っちゃってんの(笑
私のボーイフレンドの70代のお兄さまたちが聞いたらグーでパンチ飛んでくるわよ。。。


フッと、仏陀の言葉を思い出しました。

まだ来ない未来にあこがれて、取り越し苦労をしたり、
過ぎ去った日の影を追って悔いていれば、
刈り取られた葦のように瘠せしぼむ。

過ぎ去った日のことは悔いず、まだ来ない未来にはあこがれず、
とりこし苦労をせず、現在を大切に踏みしめていけば、
身も心も健やかになる。

過去を追ってはならない。未来を待ってはならない。
ただ現在の一瞬だけを、強く生きなければならない。

今日すべきことを明日に延ばさず、確かにしていくことこそ、
よい一日を生きる道である。


今夜も、Barで私は妄想していました。
シャッターを開けてから閉店してシャッターを閉めるまで。
毎日毎日、不安と安心の繰り返し。
仕事中は集中力のゴールデンタイム。
悔いのないように全力で仕事をするように心がけています。
だから、毎日何があっても、
嫌なことも、良いことも、お店を出たら忘れます。
どんなに最高の仕事をした夜でも、
明日のほうがもっといい夜にできるって自信があるから。
もっともっと、まだまだ、今夜の続きじゃない。
だから毎日一からやり直し。
明日のことは明日の私を信じて任せて眠ります。

たまたま、今夜。
なんとなく不満が募って吐き出したんでしょ。
男はなかなか不満や苛立ちを口に出して吐き出さないからね。
それですっきりしたら現実に戻りなさい。
成長することをやめないで。
そうしてまた「今」を生きなさい。
頑張れよ、若者。