オトコの言葉

「流行り廃りでいうところの廃り?なんすよ」
by26歳♂未婚

私「廃りって・・・すたれたってことかしら?」

仕事のことで悩んでいたこちらの彼。
上司がなんちゃら、
職場がどうとか、
いまの部署がなんやかんや、
ゴチャゴチャあーだーこーだと過ごすこと数か月。

地元に戻って転職しようかとも考えているとのことで。
今までお母さんの心境で
「そうはいってもね、仕事辞めるって簡単じゃないわよ。
今の会社で何か成したの?もっとやりたいこと見つかったの?」
なんて聞き続けてきましたが、
そういうことならと
「今の仕事を辞めたい決定的な理由はなに?」
という私が投げかけた質問に対する答えが冒頭の言葉となりました。

仕事って流行り廃りでするものだったっけ?
そもそも仕事だよね?
いや、待ってー!
言葉の使い方間違ってないか?
嗚呼、もしやこれはゆとりとか悟り世代のなせる業か・・・

男性の転職については少々敏感になってしまうズブズブの昭和女の私。
女性がパートアルバイトで転職するのだってけっこう大変なんだから、
一家の大黒柱や将来のことを考えている男性が転職するってやっぱり簡単じゃないよね。
男女同権(のはず)の平成末期の今になっても、
やっぱり男性優位な社会であることは否めず。
そういうことなら、男性はせっかくの優位な立場をもっと活用して
よりよい仕事を探してスキルアップするのも選択肢の一つ。
日本人は責任感があって真面目(な人が多い)だから、
仕事に関してもついつい目の前のことに一生懸命になりがちでよく言えば邁進しちゃって、
悪く言うと自己犠牲も問わなかったりなんかしてね。。。

ただね、男だ女だと優劣をつける必要なんてないんじゃないの?
男は女に、女は男に、勝るも劣らず。

10代で出産、結婚、第二子出産、離婚と経験し、
働きながら二人の娘を育ててきた母であり女であり今はちっちゃい飲食店経営者の私が、
母心でなく、一人の人間として自分の子供と同年代の人に向けて言ってあげられることってなんだろう・・・

冒頭の彼が仕事に対して使った「流行り廃り」という言葉を頭の中でリフレインさせながら、
Barで私も考えました。

私「自分の中で流行らなくなって廃れたということは、
飽きたとか気持ちがなくなったみたいな感じなのかな?」
冒頭の彼「うーん・・・飽きたは正しくないかな。
ニュアンスとしては気持ちがなくなったというより興味が薄れたみたいな」
私「あんた、まさか恋愛とか人付き合いもそんな感じなの?」
冒頭の彼「あっ、そういうとこあるかも・・・」
私「そっかー、仕事も人間関係も自分の心のアンテナの流行り廃りの波で物事捉えてるんだね・・・」

この後、団体のお客さまがいらしたので仕事の合間と帰り際に彼に伝えたことがあります。
私の好きな言葉の一つ。
トム・ソーヤーの冒険や、ハックルベリー・フィンの冒険の著者として有名な、
マーク・トウェインの言葉です。

20年後にあなたが失望するのは、
やったことよりもやらなかったことだ。
ゆえに、もやい綱を解き放ち、安全な港から船を出し、
貿易風に帆をとらえよ。
探検し、
夢を見て、
発見するのだ。

(もっとざっくりした言葉で言いましたが)
要は、人は失敗することを恐れて、挑戦しようと踏み出していた心を止めてしまいます。
その時は、やらなかった決断がベストだと思えるかもしれません。
でも、20年後に今の自分に立ち返った時にやらずに結論を出してしまった自分を悔いるでしょう。
失敗は一つの結果でしかないし、まずはなんにしてもやってみないと何も分からない。
やらないことは「やって失敗する」よりも大きな失敗なんじゃないかなと。

20年後、私は生きているかすら分からないけれど、
今の私でさえ、後悔するくらいなら今出来ることは今やっておきたいと考えています。
冒頭の彼が20年後に私くらいの年になって、このときの気持ちを後悔してほしくない。
まあ、酔っ払って覚えてなくても、それもそれで。。。  

2018年01月22日 Posted by おんざろーど at 04:46Comments(0)つぶやきBarと喫茶店で私が考えたこと