旅をするということ。2012`その1
古代キリスト教の神学者であり哲学者でもある
アウレリウス・アウグスティヌスさんは
世界を一冊の本に例えてこんな名言を残しています。
世界は一冊の本にして、
旅せざる人々は本を一頁しか読まざるなり
な~るほど~!
うまいこと言いますね。
日曜日の夜、
いつもコーヒーを飲みに寄るNくんから投げかけられた
お題目が中々まとまらなくて鬱々してきたので
ちょっと吐き出します。。。
先週、似たような旅ネタを投稿したばかりですが、
ちょうどアウグスティヌスさんの言葉が頭の中を駆け巡っていて
少し余韻が残ってた頭にガツンと入り込んできたお題目。
Nくんの話はこんな始まりでした・・・
カウンターに置いてあった世界遺産のムック本を
パラパラ見ながら彼は私に言いました。
Nくん「世界のどこかに行ってみたいですか?」
私「もちろん、まだまだ見たいところがたくさんあるよ」
Nくん「どうしてですか?」
私「私の場合はジッとしてるのが苦手だからかな。
ヒマさえあればどこかに行きたいもん」
Nくん「自分はそうじゃないんですよね・・・なんていうか・・・」
どうしてそんな話になったのか?
それは最近Nくんの身近に起きたある出来事から。
Nくんの会社の前に老舗のホテルがあるんだとか。
そのホテルの玄関先には桜の木があってちょうど
Nくんの会社の二階の窓からよく見えるので
毎年桜が咲くとその桜を眺めてはお花見気分を
味わっていたとか。
多分、そのホテルが開業したときに植えられたであろう桜の木。
Nくんのみならず、Nくんのお父さんや会社の人も
毎年当たり前のようにその桜が咲けば眺めて
春を感じていたそうです。
ところがある日。
5月にそのホテルの経営者が代わり少しして、
ふっと会社の2階の窓からいつもの景色を眺めていたら
なんと、その桜の木を根元から切り倒し始めたんだとか。
慌てて会社を出て桜の木を切っていた業者に聞きにいったところ、
「経営者の方針で桜の木はアメシロがついて面倒だから
伐採してくれと頼まれた」
とのこと。。。
で、Nくんとその場に居合わせたお父さんは考えました。
ずっと当たり前のように見てきた桜の木。
新しい経営者の考えであれば致し方ないし、
自分達の土地にある自分の桜の木ではない。
がしかし、この桜の木がなくなってしまうのは
なんともさみしいし惜しい。
この桜の木を残したい!
どうにかならないものか、と。
そこでNくんとお父さんがとった行動は・・・
挿し木にする枝か子株を分けてもらないかと業者さんに
正直に心のうちを説明し、
理解を得て子株を分けてもらったんだそうです。
その桜の木の子孫はいまNくんの会社の片隅に植えられて
ちゃんと根がつき育ち始めているそうです。
Nくんも桜の木もよかったね♪
メデタシメデタシ。
おしまい
さてと。
確かに、
ここで終われば「メデタシメデタシ」
なんていうただの「いい話」みたいなカンジではありますが。。。
この話しはこれがオチではありません。
長くなりそうなので・・・
つづく
アウレリウス・アウグスティヌスさんは
世界を一冊の本に例えてこんな名言を残しています。
世界は一冊の本にして、
旅せざる人々は本を一頁しか読まざるなり
な~るほど~!
うまいこと言いますね。
日曜日の夜、
いつもコーヒーを飲みに寄るNくんから投げかけられた
お題目が中々まとまらなくて鬱々してきたので
ちょっと吐き出します。。。
先週、似たような旅ネタを投稿したばかりですが、
ちょうどアウグスティヌスさんの言葉が頭の中を駆け巡っていて
少し余韻が残ってた頭にガツンと入り込んできたお題目。
Nくんの話はこんな始まりでした・・・
カウンターに置いてあった世界遺産のムック本を
パラパラ見ながら彼は私に言いました。
Nくん「世界のどこかに行ってみたいですか?」
私「もちろん、まだまだ見たいところがたくさんあるよ」
Nくん「どうしてですか?」
私「私の場合はジッとしてるのが苦手だからかな。
ヒマさえあればどこかに行きたいもん」
Nくん「自分はそうじゃないんですよね・・・なんていうか・・・」
どうしてそんな話になったのか?
それは最近Nくんの身近に起きたある出来事から。
Nくんの会社の前に老舗のホテルがあるんだとか。
そのホテルの玄関先には桜の木があってちょうど
Nくんの会社の二階の窓からよく見えるので
毎年桜が咲くとその桜を眺めてはお花見気分を
味わっていたとか。
多分、そのホテルが開業したときに植えられたであろう桜の木。
Nくんのみならず、Nくんのお父さんや会社の人も
毎年当たり前のようにその桜が咲けば眺めて
春を感じていたそうです。
ところがある日。
5月にそのホテルの経営者が代わり少しして、
ふっと会社の2階の窓からいつもの景色を眺めていたら
なんと、その桜の木を根元から切り倒し始めたんだとか。
慌てて会社を出て桜の木を切っていた業者に聞きにいったところ、
「経営者の方針で桜の木はアメシロがついて面倒だから
伐採してくれと頼まれた」
とのこと。。。
で、Nくんとその場に居合わせたお父さんは考えました。
ずっと当たり前のように見てきた桜の木。
新しい経営者の考えであれば致し方ないし、
自分達の土地にある自分の桜の木ではない。
がしかし、この桜の木がなくなってしまうのは
なんともさみしいし惜しい。
この桜の木を残したい!
どうにかならないものか、と。
そこでNくんとお父さんがとった行動は・・・
挿し木にする枝か子株を分けてもらないかと業者さんに
正直に心のうちを説明し、
理解を得て子株を分けてもらったんだそうです。
その桜の木の子孫はいまNくんの会社の片隅に植えられて
ちゃんと根がつき育ち始めているそうです。
Nくんも桜の木もよかったね♪
メデタシメデタシ。
おしまい
さてと。
確かに、
ここで終われば「メデタシメデタシ」
なんていうただの「いい話」みたいなカンジではありますが。。。
この話しはこれがオチではありません。
長くなりそうなので・・・
つづく