はなむけの一杯を。。。

「はなむけ」
旅立ちや新しい出発・門出の時に、
「はなむけの言葉を。。。」
なんていう挨拶の冒頭でよく使われる言葉ですね。

ちなみに、
はなむけの「はな」は「花」じゃなくて「鼻」デス。。。
→ニホンゴムツカシイデスネ・・・

はなむけという言葉、
古くは土佐日記や古今和歌集、伊勢物語などの平安時代の
文献にすでに使用例があるとか。
遠くに旅立つ時に、道中の安全を祈願して
馬の鼻先を行き先の方向に向けた習慣から
「馬の鼻向け(うまのはなむけ)」という言葉が生まれたようです。

塩尻でBarを始めて2年。
たった2年の間ですが、
それはそれは数々の出会いも別れもありました。

断然、出会いの方が多いのですが、
時には別れもあります。

転勤や引越し、卒業や転職など。
塩尻から、長野県から、日本から。
いなくなってしまうから、と。

そんな報告がてらご来店いただくお客さまが
必ず言い残していく言葉。

「またきっと寄るから」

この夜がもしかしたら最後かもしれなくても。
もう二度と会えないかもしれなくても。

それがいつでいつかだろうと。。。
そんな言葉を言われたら胸がキュッとなります。

「じゃあ、はなむけの一杯を」
と言いながらお出しする最後の一杯に気持ちを込めて。。。

私はこのお客さまとちゃんと向き合えただろうか。
あの時は悪いことしちゃったな。
もっとお話ししたかったな。
などなど。心残りはたくさんありますが。


どんな夜でも一期一会の精神を忘れずに。
2010.12/5の投稿記事・一期一会

無法地帯だったり無法者だったり、
ドタバタガチャガチャ慌ててたり、
すかしてたり喋り倒してたり、
毎度落ち着きのない女将の私ですが。。。

Bar On the Roadが続く限り、
それがいつかでいつだろうと。

いつも通り、心は穏やかに、気持ちは緩やかに。
塩尻のBar On the Roadにて。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております♪
  

2012年04月05日 Posted by おんざろーど at 06:36Comments(0)Bar On the road